看護師長になる方法とは|仕事内容や役割、必要なスキルについて解説
看護師として働きながら、いずれは昇格して看護師長へのキャリアアップを考えている人は多いです。看護師長になるためには、まず必要なスキルやなり方の把握しておくのがポイントです。
本記事では看護師長になる方法と、基本的な役割・仕事内容などについて解説します。
目次
1.看護師長に求められる役割とは
2.看護師長の主な仕事内容
3.看護師長になる方法とは
4.看護師長とは別の管理職について
5.看護師長に必要なスキル
6.看護師長になるメリット
7.看護師長になる際の注意点・デメリット
8.看護師長を目指すのなら「ナースキャリアネクスト」で転職活動を進めるのがおすすめ
まとめ
看護師長に求められる役割とは
看護師長を目指す際には、看護師長に求められる役割を理解する必要があります。以下では、看護師長が担う役割について解説します。
部署内のマネジメント
看護師長は、自身の所属している部署に対する、マネジメントが主な役割です。部署に所属する看護師が働きやすい環境を整備し、目標を設定して達成に必要な対応を進めます。
看護師のサポートやケアも実施し、仕事へのモチベーションを維持させるのも看護師長の役割です。
他部署・職種との連携を進める
看護師長は、病院内の他部署やさまざまな職種と連携するための支援も役割になります。看護師長が先頭に立って他部署や他職種のスタッフとコミュニケーションを取り、必要に応じて協力体制を整えます。
医師、看護師、臨床心理士、理学療法士、作業療法士、薬剤師、診療放射線技師など、あらゆる職種と普段からつながりを持つのが重要です。
トラブルが発生した際の対処
業務中に発生したトラブルを率先して対処するのも、看護師長の役割です。患者さんの急変、スタッフのミス、災害の発生など、あらゆるトラブルを想定して冷静に対応する必要があります。
患者さんの家族とトラブルに発展した場合には、仲裁に入って訴訟などの大きな問題にならないようにコントロールするのも大切な役割です。
看護師長の主な仕事内容
看護師長になるには、仕事内容も事前に把握しておくと良いでしょう。以下では、看護師長の主な仕事内容について解説します。
看護師長の仕事内容 1.リーダーとして職場をまとめる
看護師長は部署のリーダーとして、現場をまとめるのが仕事です。患者さんの人数や各状況を把握して必要な対処をしたり、看護師のシフト管理やメンタルケアを担当したりと幅広い業務に携わります。
患者さんと看護師の両方をケアし、双方にとって快適な環境を構築するのが看護師長の仕事です。
看護師長の仕事内容 2.看護体制の改善案を考える
看護師長は部署および施設全体の看護体制を見直し、改善案を考えるのも仕事の一環です。患者さんのニーズを確認したり、看護師の意見を参考にしたりして、より良い看護を提供できる仕組みを考案します。
必要に応じて設備の充実化などを提案し、根本的な環境改善に取り組むこともあります。
看護師長の仕事内容 3.看護師の育成
看護師長は、看護師の育成業務も仕事になります。看護師1人ひとりのスキルや向き不向きを確認し、必要な育成を施すことが求められます。
ときには看護師のキャリアプランや働き方の相談に乗り、アドバイスをするのも看護師長の仕事です。
看護師長になる方法とは
看護師長になるには、具体的な方法や手順を知ることも重要です。以下では、看護師長になるための方法について解説します。
看護主任を目指して実績を重ねる
看護師からいきなり看護師長にはなれないため、まずは看護主任を目指して実績を重ねる必要があります。看護主任としての働きぶりが評価されれば、看護師長に推薦される可能性が高まります。
職場によっては昇進試験があるため、事前に合格できるだけの勉強をしておくのもポイントです。
転職して看護師長の役職に就く
看護師長を目指す際には、看護師から看護主任になる手順が基本です。一方で、規模の小さいクリニックや新規で開業した医療機関などは、即戦力で働ける人材を早期に確保したい事情があるため、看護師長のポストを募集することがあります。
看護師長を募集している求人を探して転職するのも、看護師長を目指す上で1つの手段になります。
看護師長とは別の管理職について
医療機関には看護師長のほかにも、さまざまな管理職があります。それぞれの違いや特徴を把握することで、キャリアプランをより具体的に考案することができます。
以下では、看護師長と各管理職の違いについて解説します。
看護師長と看護主任の違い
看護主任とは、看護師と看護師長の間に立って双方の意思疎通をサポートする役職です。一般看護師の仕事をしつつ、看護師長の業務を支援します。
看護師と看護師長をつなぐ架け橋として、さまざまなフォローを行うのが看護主任の仕事です。
看護師長と看護部長の違い
看護部長は看護部門におけるトップの立場であり、経営陣と交渉できる存在です。看護部門の目標を設定したり、業務計画を立案したりといった重要な仕事を担当します。
そのほか、看護師の採用を計画するのも看護部長の仕事です。
看護師長に必要なスキル
看護師長になるには、必要とされるスキルを身につけるのもポイントです。どのようなスキルが看護師長に求められるのかを、以下で解説します。
部署をまとめるリーダーシップ・マネジメントスキル
看護師長には、部署をまとめて管理するリーダーシップとマネジメントスキルが求められます。看護師の悩みや不安を解消し、同じ目標に向かって仕事ができる環境を整備できる能力が看護師長には必要です。
普段から広い視野を持って状況を把握し、必要に応じて看護師や患者さんをサポートするスキルも重要となります。
トラブルにも焦らず対応できる冷静な判断力
看護師長には、トラブルが発生した際に焦らず対応できる冷静で的確な判断力もスキルとして必要です。看護師長も医師の指示に従って仕事をしますが、なかには自身の判断で対応できる業務もあります。必要に応じて看護師に指示を出し、トラブルを未然に防ぐことも仕事の一環です。
そのほか、万が一トラブルが発生した場合を想定し、問題を把握した上で最善の解決策を提案するスキルも求められます。
他部署と交渉するためのコミュニケーションスキル
看護師長はさまざまな部署と交渉・協力する機会があるため、コミュニケーションスキルが欠かせません。相手を尊重しつつ、こちらの意見を通すための会話術が、看護師長に求められるスキルの1つです。
コミュニケーションスキルは、自分の部署内で良好な人間関係を構築するためにも役立ちます。
看護師長になるメリット
看護師長になることには、さまざまなメリットがあります。看護師長になるというモチベーションを維持するためにも、具体的なメリットを以下で確認しておきましょう。
高い能力を持つ人材として認められる
看護師長になれる人材は、能力を高く評価されていると判断できます。自分の仕事に自信がつき、やりがいを感じてモチベーションが高まりやすくなるメリットがあるでしょう。
また、看護師長として働いた実績があれば、その後の転職を有利に進めやすい点もメリットです。
年収アップにつながる
看護師長になると、管理手当などがついて年収がアップする可能性があります。待遇面が良くなるため、仕事へのやる気を維持しやすいです。
また、看護師長は基本的に日勤での勤務となるため、年収アップに加えて規則正しい生活も手に入るのがメリットです。
看護師長になる際の注意点・デメリット
看護師長になると、看護師だったころよりも仕事に対する責任が重くなります。自分の判断が原因でトラブルが発生した場合や、部署に所属する看護師のインシデントに対して責任を取らなければならないケースもあります。
また、現場と上層部の板挟みになる立場であるため、精神的に疲弊することも多いです。看護師長になることで発生するデメリットや注意点も把握し、事前に解決方法を考えておきましょう。
看護師長を目指すのなら「ナースキャリアネクスト」で転職活動を進めるのがおすすめ
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まとめ
看護師長を目指す際には、その役割や仕事内容、求められるスキルなどを知ることが重要です。看護師長になるために必要な要素を把握し、早めに準備を進めておくのがポイントになります。まずは看護師長に何が求められるのか、どんなスキルを習得すべきなのかをチェックしてみてください。
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