看護師の残業はどれくらい?残業の少ない職場とは?

2023.8.1
転職お役立ち情報

看護師の職場次第では、残業が多いケースもあります。残業にはメリットとデメリットがあり、事前に基本を把握しておくことが重要です。

 

本記事では看護師の残業時間の目安や、メリット・デメリットについて解説します。残業の多い職場に就職することが不安な看護師は、ぜひ詳細を確認してみてください。

 

 


  • 目次

 

1.看護師は残業が多い?

 

2.看護師の残業時間の目安

 

3.看護師の残業が多い理由とは

 

4.残業が多い職場で働くメリットとは

 

5.残業が多い職場で働くデメリットとは

 

6.残業が少ない職場とは?

 

7.残業が多いことに悩んでいるのなら転職も視野に入る

 

8.転職するなら看護師を専属でサポートできる「ナースネクストキャリア」がおすすめ

 

まとめ

 


 

 

看護師は残業が多い?

「看護師は残業が多い」と、認識されているケースも多いです。以下では、看護師の仕事における残業事情について解説します。

 

残業が当たり前になっている職場も多い

看護師の職場では、残業が慢性化している状況も珍しくありません。そのため看護師として働く場合、残業ありきで仕事をすることも考えられるでしょう。業務の性質上どうしても予定外の仕事が入りやすいため、一切残業をせずに働くことは難しいです。看護師の仕事において残業は、必要なものとして認識することも必要です。

 

残業=悪ではない

残業には悪いイメージがつきものですが、必ずしも「残業=悪」ということにはなりません。残業は看護師のキャリアやスキルの向上に役立つなど、さまざまなメリットにつながります。一方で、職場が適切な残業時間で回っていない場合、心身への負担などが懸念されます。あくまで適切な残業量の範囲で働くことが、重要であることは理解しておいてください。

 

 

看護師の残業時間の目安

看護師の残業時間には、ある程度の目安があります。看護師として働く際には残業時間の目安を知っておくことで、自分なりの労働スタイルを確立しやすくなります。以下では、看護師の残業時間の目安について解説します。

 

日勤で働く看護師の残業時間

日本医療労働組合連合会が実施した2017年の調査によると、日勤で働く看護師の残業時間は以下のようになっています。

 

残業時間

始業時間前の

時間外労働

始業時間後の

時間外労働

なし

20.2%

12.1%

約15分

26.7%

14.0%

約30分

33.9%

21.8%

約45分

10.4%

8.1%

約60分

7.2%

21.3%

約90分

1.2%

13.2%

約120分

0.5%

9.5%

引用元:2017年看護職員の労働実態調査結果報告

 

始業前に多くの時間を使っているケースが目立ち、早めに職場について仕事をしている看護師が多いことが分かります。終業後の残業も、約120分で9.5%もいる点は注目です。

 

準夜勤務で働く看護師の残業時間

準夜勤務で働く看護師の残業時間も、同調査を参考にすると以下のようになります。

 

残業時間

始業時間前の

時間外労働

始業時間後の

時間外労働

なし

21.9%

25.3%

約15分

17.8%

18.1%

約30分

33.6%

27.7%

約45分

11.2%

7.0%

約60分

12.4%

14.7%

約90分

2.7%

5.4%

約120分

0.5%

1.8%

引用元:2017年看護職員の労働実態調査結果報告

 

日勤で働く看護師と比較して、全体的に残業時間が増えている印象があります。一方で、120分を超えるような長時間の残業は少ないことが分かります。

 

深夜勤務で働く看護師の残業時間

深夜勤務で働く看護師の残業時間は、下記のような数値になっています。

 

残業時間

始業時間前の

時間外労働

始業時間後の

時間外労働

なし

23.5%

20.3%

約15分

21.9%

15.9%

約30分

35.3%

29.1%

約45分

8.9%

9.4%

約60分

8.8%

17.3%

約90分

1.4%

6.1%

約120分

0.3%

1.8%

引用元:2017年看護職員の労働実態調査結果報告

 

準夜勤の状況と似ていて、全体の残業量が多いケースが想定されます。120分レベルの長時間の残業が少ない点も、準夜勤と同様です。

 

2交替夜勤で働く看護師の残業時間

2交替夜勤で働く看護師の残業時間に関しては、以下のような結果となっています。

 

残業時間

始業時間前の

時間外労働

始業時間後の

時間外労働

なし

28.6%

27.8%

約15分

13.0%

13.6%

約30分

26.2%

24.3%

約45分

12.2%

7.8%

約60分

14.7%

16.6%

約90分

4.5%

7.0%

約120分

0.9%

2.9%

引用元:2017年看護職員の労働実態調査結果報告

 

2交替夜勤は「なし」と回答した人の割合が最も多く、残業に関しては少なめであることがうかがえます。一方で、そのほかの時間帯と同様に、30分程度の残業は多いことが分かります。

 

 

看護師の残業が多い理由とは

看護師の残業が多い状況には、さまざまな理由があります。以下では、看護師の残業が多い主な理由について解説します。

 

看護師の残業が多い理由1.人手不足が続いている

看護師の職場は、人手不足が続いているケースも多いです。人手が足りないと1人が担当する仕事量が増加しやすくなり、業務時間内で終わらないことも珍しくなくなります。人が集まらない、入っても辞めてしまう職場は、残業が多くなりやすい傾向にあるでしょう。残業時間が長い職場は、人手を確保しても残業を理由に早期退職してしまう可能性が高く、いつまでも環境が改善しないこともあります。

 

看護師の残業が多い理由2.突発的に発生する業務が多い

看護師の仕事には、突発的に発生する業務が多いという特徴があります。患者さんの急変への対処や、救急搬送されてきた患者さんへの対応など、予定外の業務が入ることも珍しくありません。結果的に通常業務に使う時間がなくなり、残業をしなければならないケースが増加します。緊急の業務が入ったからといって、通常業務はなくならないため、残業でカバーする必要がある点も理由の1つです。

 

看護師の残業が多い理由3.看護記録の作成や申し送りに時間がかかる

看護師は業務を終わらせるための看護記録の作成や、申し送りにも時間がかかります。看護記録の作成や申し送りの時間を考慮して業務を進めるため、優先度の低い仕事を後回しにして、残業で処理するケースも多いです。残業ありきでスケジュールを組まれていると、時間内で仕事をすべて終わらせるのは困難となるでしょう。

 

 

残業が多い職場で働くメリットとは

看護師にとっては、残業が多い職場で働くことにはメリットがあります。以下では、残業が多い職場で働くメリットについて解説します。

 

残業手当の分だけ収入が上がる

残業によって「残業手当」が出るため、その分看護師としての収入は上昇します。単純に月々の収入を増やしたい場合には、残業が多い職場にメリットがあるでしょう。実際に残業手当の影響もあって、看護師の平均年収は高めであることが多いです。

 

 

残業が多い職場で働くデメリットとは

残業が多い職場で働く場合、デメリットにも注意が必要です。以下では、看護師が残業の多い職場で働くデメリットを紹介します。

 

残業によってワークライフバランスが崩れる恐れがある

残業によってワークライフバランスが崩れる恐れがある点は、デメリットの1つです。残業時間が多いほど、プライベートの充実は難しくなるため、ストレスの発散などができなくなる可能性が高まります。プライベートの時間が削られると、やりたいことができなくなり、仕事へのモチベーション低下につながるケースも想定されます。

 

心身に悪影響を及ぼす可能性がある

長時間の残業が続くと、心身に悪影響を及ぼす可能性も懸念されます。ストレスによって心理的な負担を背負う場合や、肉体疲労が溜まって体調を崩すケースも多いです。最悪の場合には休職を余儀なくされ、復職まで時間がかかることも考えられます。残業があまりに多い場合には、対処法を考える必要があります。

 

 

残業が少ない職場とは?

看護師が働く職場のなかには、残業が少ない場所もあります。残業が少ない職場について、以下で紹介します。

 

残業時間削減に積極的な病院

近年はワークライフバランスを意識し、残業をできるだけしない取り組みをしている病院も増えています。残業に悩まされている場合には、ワークライフバランスへの理解度が高い職場に転職することも1つの方法です。求人情報や病院のホームページなどを確認し、ワークライフバランスに力を入れているか確認することがポイントです。

 

訪問診療や訪問看護

訪問診療や訪問看護の仕事も、比較的残業が少ない職場となっています。訪問診療や訪問看護は1日のスケジュールが決まっているため、訪問の隙間時間で記録を記入することで、残業なしで働ける職場が多いです。訪問診療や訪問看護の仕事は、超高齢化社会を迎える今後において、高い需要のある仕事です。この機会に訪問診療や訪問看護の職場への転職を、真剣に考えてみることもおすすめです。

 

 

残業が多いことに悩んでいるのなら転職も視野に入る

残業が多すぎる職場に悩んでいる場合には、心身の負担を考慮して早めの対策が必要です。対策の1つに、適度な残業時間の職場を探して、転職する方法があります。残業が悩みの際には、転職サービスを活用して新しい環境に移ることも考えられるでしょう。転職サービスを利用することで、キャリアアドバイザーが残業の少ない職場を提案してくれることもあります。

 

 

転職するなら看護師を専属でサポートできる「ナースネクストキャリア」がおすすめ

転職で残業問題の解決を目指すのなら、「ナースネクストキャリア」の利用がおすすめです。「ナースネクストキャリア」は看護師に特化した転職サービスとして、多くの実績を持ちます。全国に約17万(※2023年時点)以上ある病院や医療機関から、条件に合致した病院や医療機関を選定し、提案することが可能です。転職における面接設定や条件交渉なども、アドバイザーに任せられます。

 

残業が多くて就職活動に時間をかけられない人でも、理想的な転職を実現できます。

 

 

まとめ

看護師の仕事には、残業がつきものです。しかし、残業にはデメリットだけでなくメリットもあり、有効に活用することでキャリアアップなどにつなげられます。残業を上手に乗り切ることもまた、看護師として仕事をしていくうえでのポイントになります。一方で、過度な残業時間は心身に悪影響となり、休職や退職などにつながる原因になり得ます。

 

残業が辛いと感じる場合には、転職を検討して適度な労働時間で働ける職場に移ることがおすすめです。看護師の転職時には、専門的な支援が可能な「ナースネクストキャリア」にぜひご相談ください。医療業界及び病院情報を知り尽くしたスペシャリストであるアドバイザーが、転職活動に必要なあらゆるサポートを実施します。

 

残業時間のほかにも、転職時における具体的な条件をご提示いただければ、最適な職場の提案が可能です。まずは「ナースネクストキャリア」に登録して、お気軽にご相談ください。

 

あなたの転職を親身になってサポートいたします。

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