看護師の役職とは?それぞれの特徴や昇格に必要なポイントを解説

看護師として仕事をする際には、役職に就いて働ける可能性もあります。看護師の役職の種類や特徴を把握し、昇格に向けた準備を進めることを考えられる方もいるでしょう。

 

本記事では看護師の役職の種類や特徴、キャリアアップの方法などを解説します。看護師として役職に就いて働きたい人は、ぜひ参考にしてください。

 

 


  • 目次

 

1.看護師の役職にはどんな種類がある?

 

2.看護主任とは

 

3.看護師長とは

 

4.看護部長とは

 

5.看護師の役職に就くメリット

 

6.看護師の役職に就く際のデメリットや注意点

 

7.看護師の役職に就いて働くのに向いている人

 

8.看護師の役職に就くには何が必要?

 

9.看護師の役職に就く方法

 

10.看護師の転職時には「ナースキャリアネクスト」がおすすめ

 

まとめ

 


 

 

看護師の役職にはどんな種類がある?

看護師の役職には、さまざまな種類があります。具体的な役職をチェックし、どのようなキャリアパスが考えられるのか把握することがポイントです。以下では、看護師の主な役職について解説します。

 

看護主任・看護師長・看護部長といった種類がある

看護師の役職には、「看護主任」「看護師長」「看護部長」といった種類があります。一般企業でいう管理職にあたり、職場全体の管理やスタッフへの指示などを行うことになります。役職に就く人材は、実績や実務経歴のある看護師のなかから選ばれるケースがほとんどです。そのため昇格を目指すのなら、多数の実績をつくることが重要です。

 

看護師の役職が必要な理由

役職を持つ看護師がいることで、職場を適切に取りまとめることが可能です。効率的な業務を実現し、ミスを減らすためにも必要とされています。特にスタッフの多い病院は、管理職の存在が重要視されています。優秀な管理職がいると、全体の業務が効率化され、働きやすい職場を実現できます。

 

役職に就かない看護師は「スタッフ看護師」「スタッフナース」などと呼ばれる

役職に就かない看護師は、一般的に「スタッフ看護師」や「スタッフナース」などと呼ばれます。スタッフ看護師として職歴を重ねて、必要なスキルを身につけながら、役職に就くケースが基本です。優秀なスタッフ看護師と認知されれば、昇格のタイミングが早まる可能性もあります。早くから役職に就いて働きたい場合には、スタッフ看護師として成果を残すことが重要です。

 

 

看護主任とは

「看護主任」とは、看護師が就ける役職の1つです。以下では、看護主任の特徴や仕事内容について解説します。

 

看護主任の特徴

看護主任はスタッフ看護師の上位職であり、職場の業務が円滑に回るようにサポートする役割を担う役職です。スタッフ看護師の支援だけでなく、中間管理職としてほかの役職と積極的に連携を取る点も特徴です。現場と上層部の意見を取りまとめ、職場環境を構築する役職でもあります。働きやすい職場を構築し、スタッフ看護師の悩みや不安を解消することが、看護主任に求められる役割です。

 

看護主任の仕事内容について

看護主任の仕事内容には、具体的に以下のものがあります。

 

・看護師の管理やサポート

・看護業務における管理

・看護師長などの支援

・通常の看護業務

など

 

通常の看護業務を行いつつ、ほかのスタッフのサポートや管理を担う点が特徴です。周囲への気配りを意識しつつ、必要なサポートを自分なりに考える能力が求められます。

 

 

看護師長とは

看護主任のさらに上位に位置する役職が、「看護師長」です。以下では、看護師長の特徴や仕事内容を紹介します。

 

看護師長の特徴

看護師長は、病棟の看護師スタッフや業務内容などの管理・統括する役職です。内科・外科といった病棟ごとに役職が設定され、職場全体を管理する役割を担います。定期的に各病棟の看護師長が集まって報告会を実施し、現状の問題把握や意見交換などを行うこともあります。各病棟や職場の状況を共有し、必要な対応を協議します。解決策や今後の対策を考案し、それをスタッフに伝達するのも看護師長の役割です。

 

看護師長の仕事内容について

看護師長の仕事内容には、以下のものがあります。

 

・担当する病棟の管理や、業務のマネジメントを担当する

・看護業務における決定権を行使する

など

 

マネジメント業務が多く、病棟の管理やスタッフの支援などを担当するケースが多いです。スタッフのシフトを決定したり、病棟の設備や備品などの管理をしたりと、広い範囲での業務領域となります。また、看護業務における決定権があるため、スタッフに的確な指示を出すことも仕事です。

 

 

看護部長とは

「看護部長」は、看護師として働く人の目標として設定されることが多い役職です。以下では、看護部長の特徴や仕事内容を紹介します。

 

看護部長の特徴

看護部長は、看護師における最も高い役職です。看護主任や看護師長などの管理職も管理し、病院の経営者の1人として仕事をします。人事、研修、経営方針の決定などにも関与できるため、病院の今後を左右する重要な業務を担当できます。看護師として働く際には、ゴールの1つとして看護部長を目指すケースも珍しくありません。

 

看護部長の仕事内容について

看護部長の仕事内容には、以下のものがあります。

 

・病院などの職場全体をまとめる責任者

・採用計画や研修プログラムの考案

・副院長と兼任して運営の仕事を担当することもある

・看護部門の代表として、外部と交渉する

など

 

看護部長は職場全体を統括する責任者であり、あらゆる業務に対して決定権を持ちます。採用計画や研修プログラムの考案など、新人看護師の確保と育成においても重要な役割を担います。病院の代表者の1人として外部と交渉することもあるため、病院外での業務も多いのが特徴です。

 

 

看護師の役職に就くメリット

看護師の役職に就くことには、多くのメリットがあります。具体的なメリットを理解することで、昇格に向けたモチベーションを高められます。以下では、看護師の役職に就くメリットについて解説します。

 

収入アップにつながる

看護師は役職に就くことで「役職手当」を受け取れるため、収入アップにつながります。基本給が上がるケースも多く、全体の収入アップが見込める点はメリットの1つです。収入が多いと日々の仕事にもやりがいが出るため、業務におけるやる気の上昇にもつながります。

 

夜勤での仕事が減る

基本的に管理職になると、夜勤で働くケースは減少します。スタッフの管理やサポート、そのほか職場の統括が重要な業務として位置付けられるため、夜勤のシフトは少なくなります。夜勤が苦手な場合には、役職に就く際のメリットになり得ます。

 

 

看護師の役職に就く際のデメリットや注意点

看護師として役職に就いて働く場合、デメリットに注意が必要です。以下では、看護師の役職に就く際のデメリットや注意点を解説します。

 

仕事に対する責任が重くなる

看護師の役職に就くことで、仕事での責任が重くなります。役職に就いている場合、自分の意見や判断によって、職場に影響が出ることも少なくありません。プレッシャーを感じやすくなる点は、働く上でデメリットになり得ます。責任の重さによってストレスを感じたり、仕事を継続することに不安を覚えたりするケースも多いです。

 

人間関係が複雑化する点に注意

看護師として役職に就くと、人間関係が複雑化する可能性もあります。現場スタッフと上層部の板挟みになるケースも多く、ストレスの原因になることも考えられます。人間関係を良好にする努力をしつつ、ある程度の問題は割り切って捉えることも必要です。

 

 

看護師の役職に就いて働くのに向いている人

看護師の役職に就いて働く場合、「向き不向き」について把握しておくことも重要です。以下では、看護師の役職に就いて働くことが向いている人の特徴を解説します。

 

職場や人の管理に興味がある人

職場や人の管理に興味がある人ほど、役職に就いて働くのに向いています。管理するという仕事にやりがいを感じられるのなら、役職に就いてからの仕事が面白くなる可能性があります。逆に自分の仕事に集中したい人や、周囲への気配りが苦手な人は、役職に就く際に注意が必要です。

 

看護師としてキャリアアップを目指したい人

看護師としての将来を見据えて、キャリアアップを目指したい人も役職に就くのが向いています。役職で働くことは、さまざまな経験を積む結果につながります。次のキャリアを見据えて実績を積みたい場合には、役職に就くことのメリットが大きくなります。

 

 

看護師の役職に就くには何が必要?

看護師の役職に就くには、さまざまな条件が必要です。具体的な条件を把握しておくことが、役職に就くための1つの準備になります。以下では、看護師の役職に就くために必要な要素を紹介します。

 

看護師として働いた実績を積む

看護師の役職に就くには、「看護師として働いた実績」を積むことが基本です。役職に就く目安は、それぞれ以下の年数が参考になります。

 

・看護主任:10年以上

・看護師長:10~20年

・看護部長と看護師長を10年以上

 

あくまで目安ですが、役職に就くには10年単位での実績が必要なケースが多いです。

 

管理職に必要なスキルを身に付ける

管理職に必要なスキルを身に付け、役職を担えることを証明することも必要です。例えばマネジメント能力、リーダーシップ、医療知識などが、役職に就くために必要なスキルとなります。看護師に関する資格を取得して、客観的にスキルを証明するのも1つの方法です。

 

 

看護師の役職に就く方法

看護師の役職に就くには、基本的な方法・流れがあります。以下では、看護師の役職に就く方法について解説します。

 

現在の職場で実績を積む

現在の職場で実績を積み、役職への昇格を待つのが1つの方法です。職場で働き続け、多くの業務に貢献したという実績は、昇格につながる評価となります。現在の職場で働き続ける方法は、慣れた環境で仕事ができる一方、経験として得られることが限定的となる恐れがあります。そのためより多くの経験を積みたい場合には、転職して別の職場を体験することもポイントです。

 

看護師として転職して役職に就く方法

現在の職場で役職に就けない場合、看護師として転職することも視野に入ります。役職に必要な要件を満たしていれば、転職した時点で役職に就くことも可能です。看護師の役職の求人情報を探し、転職活動を進めるのもおすすめの方法です。

 

 

看護師の転職時には「ナースキャリアネクスト」がおすすめ

看護師として転職する際には、「ナースキャリアネクスト」の活用がおすすめです。「ナースキャリアネクスト」は、看護師の転職を専門のキャリアアドバイザーがサポートする転職サービスです。全国に約17万(※2023年時点)以上ある病院や医療機関から、求める条件に合った病院や医療機関を選定し、転職までの流れ全般をサポートします。

 

転職におけるさまざまな支援が可能なため、初めての転職でも安心して次の職場を探せます。

 

 

まとめ

看護師には多くの役職があり、将来のキャリアプランの1つとして組み込めます。役職に就くことで待遇が良くなったり、モチベーションが高まったりといったメリットがあるため、将来を考えて今から役職に就くためのプランを考えてみるのもおすすめです。看護師の役職に就くには、転職も有効な手段です。「ナースキャリアネクスト」には多くの求人情報があり、昇給につながる可能性が高い案件も紹介できます。

 

この機会に「ナースキャリアネクスト」に登録して、ぜひキャリアアドバイザーにこれからのことを相談してみてください。

 

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