訪問看護師の役割とは|仕事内容や必要なスキルについて解説
看護師として仕事をする際には、「訪問看護」の働き方も検討されます。訪問看護師ならではの魅力を知ることで、自分に合った職場をみつけられる可能性があるでしょう。本記事では訪問看護師の仕事内容や役割、必要なスキルなどを解説します。
目次
1. 訪問看護とはどんな仕事?
2. 訪問看護における看護師の役割
3. 訪問看護師になる方法
4. 訪問看護師の主な職場
5. 訪問看護師の仕事内容について
6. 訪問看護師の1日のスケジュールを紹介
7. 訪問看護師に必要な資格・スキル
8. 訪問看護師のやりがいとは
9. 訪問看護師を目指すのなら「ナースキャリアネクスト」がおすすめ
まとめ
訪問看護とはどんな仕事?
訪問看護とは、一般的な看護師の仕事とは異なる部分が多い職業です。以下では、訪問看護の基本について解説します。
患者さんの自宅に直接訪問して看護をする仕事
訪問看護とは、看護師が患者さんの自宅に直接訪問する仕事・働き方です。自宅療養している患者さんの状態確認や、さまざまなケアを実施することが仕事となります。何らかの理由で病院に来院できない患者さんや、自宅での療養を希望する患者さんに対して、必要な支援・指導をする点が訪問看護の特徴です。
訪問看護では「訪問看護指示書」に従って業務を遂行する
訪問看護の現場では、医師が作成した「訪問看護指示書」に従って業務を遂行することが基本です。医師の指示通りに医療処置を実施し、患者さんの健康支援などを行います。看護師の判断だけで医療処置はできないため、医師との連携・情報共有が重要です。
訪問看護における看護師の役割
訪問看護において、看護師は重要な役割を担います。以下では、訪問看護の現場で看護師がどのような役割を担当するのか解説します。
「在宅医療の推進」と「地域包括ケアシステム」のために訪問看護師が必要とされている
社会では2025年に向けて、高齢者がストレスのない環境で自立して過ごせるように「在宅医療の推進」と「地域包括ケアシステム」の体制づくりが進められています。在宅医療の重要度が高まっているため、それに合わせて訪問看護師の需要も高まっています。将来的に訪問看護に特化した看護師が、大量に必要になると考えられます。今から訪問看護の仕事に従事し、働き方のノウハウを身に付けるのも将来への備えになり得ます。
訪問看護師になる方法
訪問看護師として働くには、いくつかの条件があります。訪問看護の現場で働く際には、事前に就職方法を確認しておくのが重要です。以下では、訪問看護師になる方法について解説します。
看護師・准看護師の資格が必要
訪問看護師として働くには、看護師・准看護師の資格が必要です。一般的な看護師になるときと、必要な資格は変わりません。そのため訪問看護師になるために、新たに資格を取得する必要はありません。資格取得ではなく、実践的なスキルを身に付けることに時間を割くと良いでしょう。
一般的に看護師として3年以上の経験が求められるケースが多い
訪問看護は即座に医師のサポートを受けられないケースも多いため、担当する訪問看護師にある程度の判断力や技術が求められます。そのため一般的には、就職時点で看護師として3年以上の経験が求められるケースが多いです。訪問看護に興味があるのなら、まずは看護師として経験を積みながら、転職時に必要なスキルを学んでいくことが重要です。
訪問看護師の主な職場
訪問看護師として働く場合、いくつかの就職先が候補として挙げられます。以下では、訪問看護師が働ける主な職場について解説します。
訪問看護事業に携わる病院やクリニック
訪問看護師になるには、訪問看護事業に携わる病院やクリニックに就職します。近年の訪問看護の需要の高まりにあわせて、訪問看護事業を展開する病院やクリニックは増えています。病院やクリニックに訪問看護の部門があるのか確認し、転職を検討すると良いでしょう。
訪問看護ステーション
訪問看護ステーションとは、事業所指定を受けて訪問看護サービスを提供する事業者です。訪問看護の専門機関として独立し、地域に根付いた支援・指導を実施します。訪問看護ステーションでは、医師や各種医療の専門職、ケアマネジャーなどが協力して業務に当たります。実際に患者さんの自宅に訪問して医療処置をする訪問看護師も、必要な職業の1つです。
訪問看護師の仕事内容について
訪問看護師として働く際には、仕事内容への理解が重要です。以下では、訪問看護師の基本的な仕事内容を紹介します。
患者さんの健康状態の確認
体温、血圧、脈拍、血糖値などのバイタルチェックや問診で、患者さんの健康状態を確認することは訪問看護師の仕事の1つです。患者さんの健康状態に変化がみられた際には、速やかに医師に連絡して対応を考えます。確認した健康状態の内容はすべて詳細に記録し、以降の方針に活かすのも仕事内容に含まれます。
医師の指示に沿った医療処置
医師の指示通りの医療処置を実施するのも、訪問看護師が担う重要な仕事です。例えば服薬の管理やインスリンの注射、点滴などを患者さんの自宅で行います。医師の指示にない対応は、トラブルの原因となるため基本的にできません。
生活における全面的なアドバイス
患者さんの生活における全面的な指導やアドバイスも、訪問看護師の重要な仕事です。生活する上で困っていることを確認し、対応方法を考えます。必要に応じて医師と相談し、具体的な対処法を検討することもあります。例えば入浴、食事、体位交換などの支援・指導のほか、衛生面のアドバイスなども行います。
訪問看護師の1日のスケジュールを紹介
訪問看護師を目指すのなら、基本となる仕事のスケジュールを把握することも重要です。以下では、訪問看護師として働く際の1日のスケジュールを紹介します。
訪問看護師の働き方の具体例
【訪問看護師 一日のスケジュール例】
・9:00
病院や訪問看護ステーションに出勤し、今日の仕事内容の確認や情報共有をする
・9:30
準備をして患者さんの自宅を訪問する。1件あたり30〜90分程度の時間がかかるケースが多い
・12:00
1度病院や訪問看護ステーションに戻り、昼食と休憩を取る
・13:00
訪問看護を再開する。必要に応じて職場で会議などを行うこともある
・17:00
1日の業務が終了したら、病院や訪問看護ステーションに戻ってカルテの記録や報告書の作成などを行う。そのほか、翌日以降の計画書を作成する
・18:30
必要な業務が完了したことを確認し、退社する
あくまで一例ですが、上記のような流れで働くケースがあります。←削除
訪問看護師に必要な資格・スキル
訪問看護師として働く際には、いくつか必要とされるスキルがあります。以下では、訪問看護師に求められるスキルについて解説します。
高い観察力
訪問看護師は、短い時間で患者さんの容体を把握する必要があります。そのため高い観察力を持つことが、仕事において重要とされています。観察力を養うために、普段から患者さんの様子をよく確認し、変化を認識するのがポイントです。
コミュニケーションスキルも仕事に欠かせない
患者さんやご家族、同僚とスムーズに交流ができるコミュニケーションスキルも、訪問看護師の仕事に必要です。積極的にコミュニケーションを取って、患者さんから容体を聞き出したり、同僚と情報共有したりといったことが求められます。訪問看護師の仕事は1人ではできないため、周囲に頼ることもときには重要です。
訪問看護師のやりがいとは
訪問看護師は、患者さん1人ひとりに深く向き合い、中長期的な回復を目指せる点がやりがいになります。患者さんがどのように生活したいのかを確認し、個人の意思を尊重した看護が可能です。患者さんから直接感謝されるケースもあるため、仕事のモチベーションにつながります。また、病院のルールに縛られすぎないことも、訪問看護師ならではのメリットです。
訪問看護師を目指すのなら「ナースキャリアネクスト」がおすすめ
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まとめ
訪問看護は、今後の看護業界において重要な職業になると予想されます。訪問看護師が担う役割を理解し、必要なスキルを身に付けた人材は、これから需要の高い存在となるでしょう。この機会に訪問看護師の仕事内容等を確認し、転職を検討するのもおすすめです。訪問看護師を目指す際には、ぜひ「ナースキャリアネクスト」をご利用ください。看護師の転職に精通したスペシャリストのサポートにより、転職における悩みや課題を解決することができます。まずは「ナースキャリアネクスト」に登録し、お気軽に転職についてご相談ください。
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