看護師の夜勤手当の相場はどれくらい?金額の目安や夜勤で働くメリット・デメリットを解説
看護師が夜勤で働く場合、夜勤手当が支給されます。夜勤手当によって給与は大きく変わるため、事前に夜勤手当の詳細を確認しておくと良いでしょう。本記事では看護師の夜勤手当の詳細と、金額の目安、夜勤ならではのメリット・デメリットを併せて解説します。これから夜勤で働く人は、1つの目安として参考にしてください。
目次
1. 看護師の「夜勤手当」とは?
2. 看護師の夜勤手当はいくら?
3. 2交代制における夜勤手当の具体例
4. 3交代制における夜勤手当の具体例
5. 夜勤手当の金額を決める要素
6. 看護師の夜勤には「2交代制」と「3交代制」がある
7. 労働基準法で定められている「深夜手当」とは?
8. 看護師が夜勤で働くメリット
9. 看護師が夜勤で働くデメリット
10. 夜勤ありで働くなら「ナースキャリアネクスト」での転職活動がおすすめ
まとめ
看護師の「夜勤手当」とは?
そもそも、看護師にとっての「夜勤手当」とは何なのか、正確に把握する必要があります。以下では、夜勤手当の概要を解説します。
夜勤手当とは看護師の夜勤労働に対する報酬
夜勤手当とは、看護師の夜勤労働に対する報酬のことを指します。夜勤は一般的に日勤よりも心身への負担が重いケースがあるため、その対価として夜勤手当が基本給とは別で支払われます。夜勤手当の存在は、看護師の年収が高い理由の1つでもあります。積極的に夜勤の仕事をすることで、年収を高めることも可能です。
看護師の夜勤手当はいくら?
看護師として夜勤で働く際には、夜勤手当がいくら程度なのか把握しておくことも大切です。以下では、看護師の夜勤手当の目安を紹介します。
2交代制における夜勤手当の具体例
2交代制の平均夜勤手当金額は、「2020年 病院看護実態調査」を参考にすると11,286円となっています。2交代制は16時間の長時間労働による夜勤があるため、それだけ夜勤手当も増加しやすい点が特徴です。あくまで11,286円という数値は参考値としての平均額ですので、実際の夜勤手当の金額は個々の状況に寄って異なる点にご注意ください。
また、高額な報酬を期待できる一方で、長時間の夜勤が続くと、心身の負担が増える可能性もあります。適度に休息を挟める職場で働かないと、心身のトラブルに発展するケースが懸念されます。
3交代制における夜勤手当の具体例
3交代制の平均夜勤手当金額は、上記と同様に「2020年 病院看護実態調査」を参考にすると、準夜勤で4,154円、深夜勤で5,122円となっています。こちらの数値もまた、あくまで参考値としての平均額である点に注意が必要です。2交代制と比較すると夜勤の時間が短いため、手当の額も半分程度になる点が特徴です。夜勤手当による高額な報酬を求める際には、3交代制よりも2交代制を選択することがポイントです。
夜勤手当の金額を決める要素
看護師の夜勤手当の金額を決める要素には、いくつかの種類があります。以下では、夜勤手当の金額が何で決まるのかを解説します。
夜勤の労働形態
看護師の夜勤には、複数の労働形態があります。労働形態によって夜勤の時間が変わるため、結果的に夜勤手当も増減します。単純に夜勤の時間が長いほど、夜勤手当も増えます。長時間労働が多い2交代制で働く看護師は、3交代制で働く人よりも収入が多い傾向にあります。
実際に夜勤で働いた回数
実際に夜勤で働いた回数も、夜勤手当に影響するケースがあります。例えば一定の回数以上の夜勤をした看護師に対して、夜勤手当を増額する職場もあります。夜勤を中心に働き続けることで、夜勤手当が増額して収入アップにつながる可能性があります。事前に夜勤手当の金額と、その内容を決める要素を確認しておくことで、看護師としての年収を高めやすくなります。
職場での業務内容
職場での業務内容も、夜勤手当の金額に関係します。業務内容に専門性が求められるほど、夜勤手当も増える傾向にあります。職場の規模が大きく、仕事量が多い場合にも、夜勤手当が増額するケースがあります。夜勤手当による収入を増やすには、ただ労働時間を延ばすのではなく、専門スキルを身に付けることもポイントです。
看護師の夜勤には「2交代制」と「3交代制」がある
先ほども解説したように、看護師の夜勤には「2交代制」と「3交代制」があります。以下では、2交代制と3交代制の特徴と主な違いを解説します。
2交代制は「日勤」と「夜勤」を担当する
2交代制は、日勤と夜勤の両方を担当する労働スタイルです。「日勤:8:00~17:00(8時間勤務)」と、「夜勤:17:00~9:00(休憩2~3時間の16時間勤務)」の勤務時間が基本となります。16時間続けて働くこともあるため、夜勤手当が増えやすい点が特徴です。その分の負担も大きいため、2交代制を担当する際には、上手に休息をとってストレスを発散する方法を知ることがポイントです。
3交代制は「日勤」「準夜勤」「深夜勤」の3パターンを担当する
3交代制とは、「日勤」「準夜勤」「深夜勤」の3つの時間帯で働くスタイルです。「日勤:8:00〜17:00」と、「準夜勤:16:00〜1:00」と、「深夜勤:0:00〜9:00」で仕事をします。2交代制と比較すると、夜勤の時間帯で長時間働くケースは少なくなります。そのため夜勤手当の面でも、先に解説したように平均額が少なくなります。
労働基準法で定められている「深夜手当」とは?
労働基準法には、深夜の時間に働く人に対して支払うべき「深夜手当」が定められています。以下では、労働基準法で定められている深夜手当の基本を解説します。
深夜手当とは「深夜の労働に対して支払われる割増賃金」のこと
「深夜手当」とは、深夜の労働に対して支払われる割増賃金を指します。夜勤手当とは違い、法律で定められている手当となるため、企業は夜勤を担当する従業員に対して深夜手当の支給が義務付けられています。一方で、夜勤手当は法的な義務がないため、その支給は各企業・医療機関に一任されています。したがって、極端な例ではありますが、仮に夜勤で働いていても、夜勤手当を支給しない企業も存在する可能性があります。
夜勤手当と深夜手当は同時にもらえる?
夜勤手当と深夜手当が同時にもらえるかは、夜勤手当の性質によって異なります。労働基準法に基づいて夜勤手当を深夜割増賃金として一括支給している場合、同時に受け取ることはできません。一方で、夜勤手当が深夜労働に対する労いのために支給されている場合、企業は別に深夜手当を支給しなければなりません。どちらの性質で支給されているかは、就業規則や給与規定をチェックすることで分かります。
看護師が夜勤で働くメリット
看護師が夜勤で働くことには、さまざまなメリットがあります。以下では、夜勤で仕事をする主なメリットについて解説します。
夜勤で働くメリット1.給料が増える
夜勤で働くと、夜勤手当によって給料が増えるという点が大きなメリットです。同じ時間でも、夜勤手当によって給与が倍近くなるケースもあるため、夜勤の仕事を積極的に選ぶ看護師も多いです。収入アップを目指すためには、夜勤が多い病院に転職するのも一つの方法として考えられます。
夜勤で働くメリット2.平日の日中に休みをとれる
平日の日中に休みをとれる点も、看護師が夜勤で働くメリットの1つです。夜勤明けの時間はそのまま自由に使えるため、やりたいことに集中しやすくなります。趣味などに日中のまとまった時間を使いたい方も、夜勤で働くことを検討することがあります。ただし、適切な休息をとらないと体調を崩す可能性があるため、注意が必要です。
夜勤で働くメリット3.スキルアップできる
夜勤は日勤よりも少ない人数で稼働するため、自然と多くの経験を積むことが可能です。結果的にスキルアップにつながりやすくなり、看護師としてのキャリア形成にメリットがあります。ルーティン業務から急な対応など、すべてに対応する必要があるため、多くのスキルが身に付きやすい点もメリットです。
看護師が夜勤で働くデメリット
看護師が夜勤で働くことには、メリットだけでなくデメリットもあります。以下では、看護師が夜勤で働く際のデメリットについて解説します。
生活リズムが乱れやすい
夜勤で勤務時間が不規則になると、生活リズムが乱れやすくなります。生活リズムが乱れると、体調不良や精神的な負担の増加など、さまざまなデメリットが発生する可能性があります。夜勤が原因で体調を崩し、結果的に看護師の仕事を辞める必要に迫られるケースも考えられます。そうなってしまう前に、無理のない範囲で働けるよう夜勤回数などを職場に相談してみるのもオススメです。
家族や友達と予定を合わせづらい
夜勤で働くと、家族や友達と予定を合わせづらくなる点もデメリットです。夜勤がある日は、仮眠など日中から準備が必要になることもあります。仕事終わりに予定を合わせて会う、といったことが難しくなる点は、ストレスになる可能性もあるでしょう。
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まとめ
看護師が夜勤で働く場合は、夜勤手当の支給を受けられます。夜勤手当は看護師の収入を増やすポイントになるため、収入を重視して働くのなら、積極的に夜勤のある職場に転職することがおすすめです。「ナースキャリアネクスト」は、夜勤のある求人も多数取り扱っている看護師専門の転職支援サービスです。転職のプロであるキャリアアドバイザーが最適な求人をご提案します。
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