看護師の年収について|平均年収や年収アップの方法を紹介
看護師として働く際には、年収について知っておくことも重要です。平均年収を確認し、自分の働く職場の待遇が良いのか、客観的に判断することで仕事へのモチベーションが変わるでしょう。本記事では看護師の平均年収と、年収アップの方法を解説します。現在の年収が平均とどのくらい違うのか、この機会にぜひ確かめてみてください。
目次
1. 看護師の平均年収について
2. 看護師の年収および給与の内訳
3. 看護師の年収はほかの職業よりも高い?
4. 看護師の年収が高めな理由
5. 看護師の年収をアップさせる方法
6. 年収アップのための転職なら「ナースネクストキャリア」にお任せ
7. まとめ
看護師の平均年収について
看護師の年収が高いのか・低いのかを判断するには、平均年収を参考にすることがポイントです。平均年収を軸に自分の年収と比較することで、十分な金額をもらえているのかが分かります。以下では、看護師の平均年収について解説します。
看護師の平均年収は508万1,300円
厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、看護師の平均年収は508万1,300円となっています。社会保険料や税金を差し引いた手取りは、だいたい平均380~405万円程度になります。500万円程度を平均年収として見積もり、自身の年収と比較すると金額の差異が分かりやすいでしょう。
男女別の平均年収について
同調査によると、男性看護師の平均年収は522万7,200円(平均年齢37.9歳)となります。女性看護師の場合には、平均年収は506万3,800円(平均年齢41.1歳)です。男性の方がやや高い結果になっていますが、大きくは変わらない点が看護師の平均年収の特徴です。
男性も女性も多くの職場で必要とされているため、今後も看護師の男女別の平均年収に大きな開きが出る可能性は低いでしょう。
看護師の年収は50代が最も高い
同調査を参考にすると、男性は50~54歳で約600万円、女性は55~59歳で約582万円です。役職に就いている看護師が多いことから、この金額になっています。50代になると年収がピークとなり、あとは下落していくのが一般的です。役職次第で金額が変わるため、これまでの実績や能力によっては、平均を大きく上回るケースもあります。
看護師の年収および給与の内訳
看護師の年収について深く知るには、年収および給与の内訳を把握することも重要です。以下では、看護師の年収および給与の内訳についての詳細を解説します。
看護師の年収の内訳1.基本給
基本給とは、各種手当や残業代を含まない給料のベースとなる賃金を指します。一般的に看護師は20万前後から始まり、年に5,000円前後のペースで昇給していきます。スキルアップや特別な資格を取得できれば、昇給の金額が上がる可能性もあります。ベースの金額が上がれば、年収もアップするため、基本給は重要な要素となります。
看護師の年収の内訳2.夜勤手当
看護師は夜勤の時間帯に働くことも多いため、夜勤手当がつくケースに期待できます。日本看護協会の「2020年病院看護実態調査」によると、夜勤手当は2交代制で平均手当額は11,286円となっています。3交代の場合には準夜勤で4,154円、深夜勤で5,122円となります。
夜勤が増えるほど年収も上がるため、夜の勤務を得意とする人は、積極的に担当することがおすすめです。
看護師の年収の内訳3.ボーナス
看護師もボーナスの金額によって、年収が大きく変わります。厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、ボーナスの金額は平均で86万2,100円程度になっています。だいたい40万円前後から支給され、少しずつ増えていく形になるでしょう。新人看護師がもらえる最初のボーナスは、5〜10万程度、もしくはもらえないケースが一般的です。
看護師の年収の内訳4.時間外手当(残業代)
看護師は職場や労働形態によって、残業が増えることも多いです。日本看護協会の調査結果によると、1か月で平均5.4時間、厚生労働省の調査では平均6時間の残業があるとされています。時間外手当(残業代)がつくと給料がアップするため、余裕があるのなら積極的に残業をしていくことも考えられます。
ただし、残業のしすぎで疲れが溜まると、体調を崩す可能性があるため、適度な休息も重要です。
看護師の年収はほかの職業よりも高い?
看護師の年収について考える際には、ほかの職業と比較したデータも重要です。以下では、看護師の年収がほかの職業よりも高いのか解説します。
全職種の平均年収は496.6万円
厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、全職種の平均年収は496.6万円となっています。看護師の平均年収が508万1,300円であるため、看護師の方がデータ上は年収が高くなるでしょう。2019年までは、看護師の平均年収の方が、全職種の平均年収よりも低いという結果でした。
しかし、その後コロナウイルスなどの影響で看護師の需要が高まり、それにあわせて給料も上がって現在の平均額になったと考えられます。
看護師以外の看護職の平均年収について
看護師以外の看護職と比較しても、看護師の平均年収は高いです。厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」を参考にすると、准看護師は約418万円、保健師は約481万円が平均年収となっています。いずれも看護師の平均年収である508万1,300円よりも低い結果になりますが、一方で看護職に含まれる助産師の平均年収は、約584万円と看護師よりも高いです。
看護師の年収が高めな理由
看護師の年収が他業種と比較して高めなことには、いくつかの理由があります。以下では、看護師の年収が高めになる主な理由を解説します。
夜勤手当が多い
看護師は夜勤による勤務時間が長く、夜勤手当が多い傾向にあります。そのため夜勤を中心とした働き方をしている場合、年収が高くなりやすいです、夜勤がある職場ばかりではないため、手当の金額は就職先に左右されるでしょう。
夜勤手当以外にも、いつでも呼び出しに対応できる状態で過ごす、オンコール手当(待機手当)などもあるため、あわさると年収が大幅にアップします。
看護時の需要が高まっている
先にも触れたように、看護時の需要が高まっていることも、平均年収が高い理由の1つです。コロナウイルスの影響だけでなく、超高齢化社会の到来などによって、多くの職場に看護のプロフェッショナルが求められています。将来的にも看護師の需要は高まる可能性があり、さらなる年収アップに期待できます。
また、昨今は看護師の需要の高まりにあわせて、訪問看護の重要性も認知されています。自宅に直接訪問して看護する訪問看護の仕事も、今後需要が高まると予想されるでしょう。
看護師の年収をアップさせる方法
看護師としての年収をアップさせるには、いくつかの方法があります。以下では、年収アップにつながる具体的な方法について解説します。
資格手当がつく資格を取得する
夜勤手当やオンコール手当のほかにも、看護師は特殊な資格を取ることで資格手当が得られます。例えば「認定看護師」や「専門看護師」の資格を取得すると、スキルアップが認められ給料に反映されるケースがあります。そのほか、助産師の資格を取得し、仕事の範囲を広げて収入を高める方法も考えられます。
自分に向いている資格や仕事を探して、スキルアップを目指すことも年収アップにつながります。
役職に就いて基本給を上げる
看護師にはさまざまな役職があり、昇格することで基本給アップが実現します。看護師長や看護主任などの管理職に就くことで、基本給のアップや役職手当の加算が可能となるでしょう。役職に就くには高いスキルと、職場への貢献が必要です。積極的に仕事に打ち込み、自身の能力とやる気を職場にアピールすることがポイントです。
年収の高い職場に転職する
高待遇の求人を探して、転職するのも年収アップの方法の1つです。次の職場によっては大きく年収を上げられるため、転職が人生の転機になることも珍しくありません。転職の準備を進めて、年収の高い求人をまずはチェックしてみると良いでしょう。自分1人で転職活動をする場合、仕事との兼ねあいからスムーズに進められない可能性もあります。
転職の際には専門のサービスを活用し、効率良く年収の高い職場をみつけることがポイントです。
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まとめ
看護師の平均年収は、508万1,300円と高めの金額になっています。夜勤手当やオンコール手当などによって、高額な年収を実現しやすい点が特徴です。働き方次第では、平均以上の年収も獲得できるため、この機会に平均年収と自分の年収を比較してみてはいかがでしょうか。看護師の年収アップを目指す際には、転職も1つの手段となります。
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