看護師におすすめプラスの資格30選|キャリアプランの考え方や資格の選び方

2023.11.30
転職お役立ち情報

「看護師として3年目、そろそろキャリアアップや転職を考えている」「将来のために資格を取得しておきたい」とお考えですか。今回の記事は、看護師のキャリアに役立つ、プラスの資格を分野別に紹介します。どのような看護師になりたいか、10年後はどうなっていたいかと考えながら、あなたの道を探るヒントとしてお役立てください。

 


目次

 

1. 資格をプラスする前に考えたい看護師のキャリア4つ

 

2. 看護師がプラスの資格を手にするメリット

 

3. 看護師がとりたいプラスの資格【日本看護協会認定資格】

 

4. 看護師がとりたいプラスの資格【国家資格】

 

5. 看護師にプラスの民間資格【医療・救急分野】

 

6. 看護師にプラスの民間資格【福祉・介護分野】

 

7. 看護師にプラスの民間資格【カウンセリング分野】

 

8. 看護師にプラスの民間資格【小児分野】

 

9. 看護師にプラスの資格を目指す際の注意点

 

10. まとめ

 

 

 

資格をプラスする前に考えたい看護師のキャリア4つ

あなたにプラスとなる最適な資格は、どのような道に進みたいかによって異なります。具体的な資格を検討する前に、まず自身の目標や将来像を考えましょう。

 

看護師の主なキャリア4種類と概要は、以下のとおりです。参考にしてください。

 

  • ジェネラリスト:幅広い領域の第一線で、臨機応変に活躍する
  • スペシャリスト:高度な専門知識と技術を持ち、特定の専門分野で活躍する
  • 管理者:組織の目標達成のため、看護師をマネジメントする
  • 教育者・研究者:大学院や研究所で、看護分野の研究や教育を行う

 

 

看護師がプラスの資格を手にするメリット

看護師が将来を見据え、プラスの資格を手にするメリットを3つ解説します。

 

看護師としてキャリアアップできる

資格取得は、キャリアアップに有効です。

 

専門性を高める資格なら、スペシャリストへの道が拓けます。看護が関連する分野の資格を取得すれば、保育所や福祉施設など、病院以外にも勤務できる場所を増やせます。

 

資格が看護師の転職に有利になる

資格は、転職時にも有利です。特定の有資格者を採用条件にしている求人にも応募できるようになり、転職先の幅が広がります。

 

資格取得時の経験をはじめ、転職時にアピールできる要素も増やせます。

 

昇給を期待できる

勤務場所によっては、特定の資格取得に対して手当を出す場合があります。資格の専門性が評価の対象となるためです。つまり、資格取得は昇給につなげられる可能性があるといえます。

 

資格手当の有無と金額は、勤務する施設によって異なります。まずは、就業規則を確認してみましょう。

 

 

看護師がとりたいプラスの資格【日本看護協会認定資格】

看護師がとりたいプラスの資格のうち、日本看護協会が認定している資格を2つ紹介します。

 

認定看護師

「看護とは、あらゆる場であらゆる年代の個人および家族、集団、コミュニティを対象に、対象がどのような健康状態であっても、独自にまたは他と協働して行われるケアの総体である。看護には、健康増進および疾病予防、病気や障害を有する人々あるいは死に臨む人々のケアが含まれる。また、アドボカシーや環境安全の促進、研究、教育、健康政策策定への参画、患者・保健医療システムのマネージメントへの参与も、看護が果たすべき重要な役割である。」

認定看護師は、特定分野の熟練した看護技術と知識を有することを証明する資格です。2023年現在、認定看護分野として21分野が制定されています。

 

認定看護師になるには、次の3条件を満たす必要があります。

 

・経験:看護師として5年以上の実務経験

・認定教育:日本看護協会が定める600時間以上の認定看護師教育を修了

・審査:認定看護師認定審査に合格

 

認定看護師は、患者さんへの対応に加え、他の看護師への指導も役割となります。


 

専門看護師

専門看護師とは、専門看護分野において高い水準で看護を実践できる能力を持つと認められた看護師です。2022年以降、専門看護師の専門分野は14分野あります。

 

専門看護師になるには、次の3条件を満たす必要があります。

 

・経験:看護師として5年以上の実務経験

・教育:看護系の大学院にて修士課程を修了

・審査:専門看護師認定審査に合格

 

専門看護師は、倫理調整や専門分野の相談・研究にも携わる役割です。


 

看護師がとりたいプラスの資格【国家資格】

看護師にとってプラスとなる国家資格を紹介します。

 

保健師

保健師は、地域に住む人の健康を守り、健康に関する啓蒙活動や検診に携わります。主な勤務先は、自治体や保健所、保健センター、企業、学校などです。

 

看護師が保健師の資格を取得する方法は、次のとおりです。

 

・1年制の専門学校や保健師養成所で、1年以上の保健師養成課程を受ける

・保健師国家試験に合格する

 

助産師

助産師は、出産の介助や妊娠中・産後の母子健康管理などに携わります。女性のみが受験できる資格です。

 

助産師資格の取得には看護師免許が必要であり、看護師からのステップアップにも適しています。産科・婦人科のほか、助産所や教育機関も勤務先候補となります。

 

看護師が助産師の資格を取得する方法は、次のとおりです。

 

・指定校、あるいは助産師養成所で1年以上の専門教育と実習を受ける

・国家試験に合格する

 

理学療法士・作業療法士・言語聴覚士

理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の3資格は、リハビリ分野に携わります。

 

・理学療法士:運動器の機能回復をめざす

・作業療法士:日常生活で必要な動作をトレーニングする

・言語聴覚士:言葉のコミュニケーションや食事(嚥下)に特化したリハビリを行う

 

リハビリに関する専門知識を習得でき、整形外科や脳神経外科などで役立つスキルです。どの資格も厚生労働大臣指定の養成施設などで3年以上学んだのち、国家試験への合格で取得できます。

 

社会福祉士(ソーシャルワーカー)・精神保健福祉士

社会福祉士と精神保健福祉士は、障害や環境などに起因する日常生活の困難を、相談を通じて支援します。

 

看護師がこれらの資格を取得すると、入院患者の退院後の生活や社会復帰の相談などで役立つでしょう。また、患者さんのメンタルヘルスの向上にも活用できます。

 

看護師が社会福祉士・精神保健福祉士の資格を取得するには、1年以上の養成施設での学修と国家試験への合格が必要です。

 

 

看護師にプラスの民間資格【医療・救急分野】

民間の医療・救急に関する資格のうち、看護師にとってプラスになるものは次の8つです。

 

・ACLSプロバイダー

・BLSヘルスケアプロバイダー

・PALSプロバイダー

・3学会合同呼吸療法認定士

・消化器内視鏡技師

・終末期ケア専門士

・栄養サポートチーム専門療法士

・リンパ浮腫セラピスト

 

勤務する科に関する資格を取得すれば、日々の実務で即時活かせるスキルとなります。また臨機応変な対応が可能になり、柔軟に行動できる看護師として評価されることも期待できます。

 

取得方法は、資格ごとに異なります。なかには、実務経験が必要な資格や特定資格の保持者のみが受けられる資格もあります。

 

 

看護師にプラスの民間資格【福祉・介護分野】

高齢化が進み、看護師に福祉や介護に関する知識が必要とされる場面も増えています。

 

福祉・介護分野に関する民間の資格のうち、看護師にとって取得がプラスになる資格は次の5つです。

 

・福祉住環境コーディネーター

・認知症ケア専門士

・認知症介助士

・シニアピアカウンセラー

・ケアマネージャー

 

「三福祉士」と呼ばれる社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士は、ニーズが高い反面、国家資格のため取得難度が高めです。

 

一方、上記で紹介した民間資格は、比較的取得しやすく看護師にプラスの資格としておすすめです。ただし、一部、実務経験が不可欠な資格もあります。

 

 

看護師にプラスの民間資格【カウンセリング分野】

患者の声に耳を傾け寄り添うカウンセリング分野も、看護師にプラスの資格としておすすめです。

 

次の3つのカウンセリング資格は、実務に直結しやすく、資格を活かしやすいでしょう。看護師から独立し、カウンセリングルームを開設したい人にも向いています。

 

・臨床心理士

・産業カウンセラー

・体外受精コーディネーター(不妊カウンセラー)

 

臨床心理士は、心理系資格のなかでも取得難度が高めです。指定大学院もしくは臨床心理士の育成に関する大学院の修了など、学び直しが必要です。

 

カウンセリング分野では、2017年に日本初の心理職国家資格「公認心理師」が設置されました。本気でカウンセラーを目指したい人は、公認心理士資格の取得を目指しても良いでしょう。

 

 

看護師にプラスの民間資格【小児分野】

自分の症状や気持ちを、大人のように明確に説明できない小児医療には、専門知識やスキルの習得が役立ちます。

 

小児分野に関わる民間資格のうち、看護師におすすめのプラスの資格は次の5つです。

 

・思春期保健相談士

・新生児蘇生法インストラクター(NCPR)

・チャイルドカウンセラー

・児童指導員

・小児アレルギーエデュケーター(PAE)

 

小児分野の有資格者になると、小児科のほか放課後等デイサービス・児童発達支援事業などでの勤務も視野に入れられます。

 

資格の取得には、実務経験が必要なものもあります。例えば、児童指導員は2年以上の児童福祉事業での実務経験が求められます。

 

 

看護師にプラスの資格を目指す際の注意点

看護師がプラスの資格を取得してキャリアアップを目指す際の注意点を、2つ解説します。

 

歩みたい道筋に合致した資格を選ぶ

看護師にプラスとなる資格は、多種多様です。自分が目指す看護師像を明確にし、将来的に役立てられそう・必要とされそうなスキルを得られる資格を選びましょう。

 

知識をつけたい分野や専門性を高めたい領域があれば、その観点から資格を探すアプローチもおすすめです。

 

自分に適した資格を見極めるため、10年後、20年後を考えた自分のキャリアプランを明確化しましょう。

 

無理をし過ぎず取得できる資格を選ぶ

資格は、取得できるものから段階的にチャレンジするやり方がおすすめです。

 

最初からハードルの高い資格を目指すと、挫折してしまうかもしれません。さらに看護師として働きながら、資格の勉強をする生活は、容易ではないでしょう。また、看護師として経験を積んでいるうちに、関心がある分野が変わる可能性もあります。

 

講座の受講や認定試験受験だけで取得できる資格から挑戦し、自分のペースで無理せずにキャリアを積んでいきましょう。

 

 

まとめ

医療が高度化し、看護師にも専門性が求められるようになってきました。

 

看護師免許のほかに資格を取得することは、看護師としてのキャリアや転職にプラスになります。ただ闇雲に資格取得を目指すのではなく、自分が歩みたいキャリアに合った資格を取得しましょう。

 

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