看護師に必要な能力8選|向いていない場合の指針も紹介
看護師として働くなかで、自分が現在の職場に適しているか悩んでいる人もいるでしょう。
この記事では、看護師に必要な能力や適性がない人の特徴について解説します。看護師に向いていない場合の対処法についても紹介するので、自分が看護師に適しているかを判断したい人・情報収集をしている人は、ぜひ参考にしてください。
目次
1. 看護師に必要な能力や素質8選
2. 看護師に必要な能力を身につけ高める方法4選
3. 看護師に適性がない人の特徴
4. 職場や部署によって看護師に必要な能力や素質は異なる
5. 看護師に向いていないと感じた場合の対処法
6. 転職する際のポイント4つ
7. まとめ
看護師に必要な能力や素質8選
ここでは、看護師に必要な能力・素質を8つ紹介します。
コミュニケーション能力
看護師に必要な能力の1つは、コミュニケーション能力です。看護師は、患者やその家族、同僚や医療チームのメンバーなど、多くの人たちとさまざまな場面でコミュニケーションをとる必要があります。
十分なコミュニケーションがとれないと、必要な医療を提供できない、医療ミスを引き起こしてしまうなどのトラブルにつながる可能性があります。トラブルを防ぎ、円滑に医療行為を行うために、コミュニケーション能力は重要です。
患者を観察する能力
看護師には、患者を注意深く観察する能力が求められます。看護師は、患者を観察してわずかな体調の変化に気付き、対応したり医師に報告したりしなければなりません。
観察力は、看護師として働いて、知識と経験を積むことで伸ばせます。患者のわずかな異常にも気づけるようになりましょう。
優先順位を判断して行動する能力
看護師には、患者の容態や状況から優先順位を考える能力も必要です。正確に優先順位をつけることで、患者に対してより適切な対応がとれるようになります。
また、状況によっては、一度つけた優先順位を変える必要も出てくるでしょう。患者の容態にあわせ、臨機応変に対応する能力も求められます。
自分の言動に対する責任感
看護師は、患者の命や健康を預かる重要な職務です。そのため、自分の言動に対しては十分な責任感を持たなければなりません。
責任感を持って行動しないと、重大な医療事故を引き起こしたり言葉で患者を傷つけたりしてしまう可能性も出てくるでしょう。自らの一挙手一投足が、患者の命を左右しかねない点を理解しておく必要があります。
新しい医療技術や知識を取り込む向上心
新しい医療技術や知識を積極的に取り入れる向上心も、看護師に求められる資質の1つです。
医療技術は日々進化を遂げており、新しい治療法や新しい薬が次々と開発されています。そのため、看護師は最新の知識を取り入れて、より患者に寄り添った看護を提供できるよう努力にする必要があるでしょう。
長時間の肉体労働に耐えられる体力
長時間の肉体労働に耐えられる体力も、看護師に求められる力です。
看護師は、自らの力で患者を動かす・支えるなど、肉体労働が多い職業です。また、夜勤中のナースコールや急患への対応など、イレギュラーな仕事も多くなっています。仮眠をとれなかったり十分に休めなかったりする場合も出てくるでしょう。
精神的なタフさ
看護師には、精神的なタフさも必要です。
看護師は、仕事が忙しく精神的なストレスが蓄積しやすい仕事です。担当していた患者が亡くなってしまうケースもあるでしょう。
そのため、落ち込み過ぎず、気持ちを切り替えて仕事をこなせる精神的なタフさが求められます。
患者に共感する力
患者に共感する力も、看護師にとっては重要な力です。
患者へ寄り添うためには、患者が置かれている状況や抱えている不安などを理解しなければなりません。相手の立場を想像し共感すれば、患者の心の拠り所になれるでしょう。
看護師に必要な能力を身につけ高める方法4選
ここでは、看護師に必要な能力を身につける、あるいは高める方法を4つ解説します。
コミュニケーションを円滑にする技術を身につける
コミュニケーション力を上げるためには、まずは相手(患者)の話を最後まで聞くよう心がけましょう。患者が歩み寄りやすいように、笑顔を絶やさないことも大切です。そのなかでも、最低限のマナーは欠かさないようにしましょう。
同僚とのコミュニケーションでは、意見や助言の押し付けをしない配慮が重要です。また、上司や先輩に指導された際は、内容を素直に聴き入れるようにしましょう。
気持ちを切り替える手段を見つける
看護師は、気持ちの切り替えが重要です。気持ちを切り替える手段を見つけておき、精神的に弱っていると感じた際に実践できるようにしましょう。
深呼吸や瞑想、音楽を聴く、散歩するなど、自分に合った方法を探すことが大切です。
看護師としての目標や原点を意識しながら行動する
看護師としての目標や原点を意識しながら行動すれば、向上心が高まり、責任感が強くなります。
気持ちに迷いが出たときは、まず自分が看護師になった動機や目標を振り返りましょう。その後、動機や目標を達成するために計画を立てるのがおすすめです。
また、振り返りもかねて自身の行動を評価する癖もつけましょう。
自信を持って行動する
看護師としての判断力は、経験や知識を重ねていくことで身に付きます。自信を持って行動できるように、まずは自分の判断で行動してみましょう。ただし、判断が難しい場合は、行動する前に先輩や上司に相談することも重要です。
また、何かを判断する際は、感情をコントロールすることが大切です。自分の感情によって考えが偏っていないかを都度確認しましょう。
看護師に適性がない人の特徴
ここでは、看護師に適性がない人の特徴を解説します。
コミュニケーションが苦手
看護師は、患者や同僚などとのコミュニケーションが重要な職業です。そのため、コミュニケーションが苦手な人は、看護師として働くことが難しい可能性があります。
体力がない
看護師は立ち仕事が多く、体力が必要な仕事です。同時に、生活リズムが乱れやすい職でもあります。そのため、体力に自信がない人は、看護師に適していない可能性があるでしょう。
ストレスに弱い
看護師は、同僚や患者との対人関係がうまくいかない、患者を看取ることがあるなど、ストレスを抱えやすい仕事です。そのため、ストレスに弱い人は、看護師として働くことが難しいかもしれません。
職場や部署によって看護師に必要な能力や素質は異なる
看護師の職場としては、病院や介護施設以外にも、保健所や看護学校の職員などが挙げられます。そのため、看護師は職場や部署によって必要な能力や素質が異なります。
自身が看護師に適性がないと考えている場合は、看護業界から離れる以外の選択肢も検討してみましょう。部署や職場を変えたり働き方を変えたりするといった選択肢も十分に考えられます。
看護師に向いていないと感じた場合の対処法
ここでは、看護師に向いていないと感じた場合の対処法について解説します。
異動希望を出す
看護師に向いていないと感じた場合には、辞める前に異動希望を出してみましょう。今の担当部署を離れ、自分の素質に適した部署で働くことで、思いが変わるかもしれません。
例えば、患者とのコミュニケーションが難しいと感じるなら、コミュニケーションよりも技術や迅速な仕事ぶりが求められる手術室やICUへの異動を出してみるとよいでしょう。
転職する
現在の環境が合っていないと感じる場合には、看護師資格が活かせる職場への転職も視野に入れましょう。肉体労働がつらい場合には、夜勤がない、デスクワーク中心で勤務できるといった環境で働ける職場に就けば、問題を解決できます。
自身の素質や適否にあわせて、職場を変えることも重要です。
転職する際のポイント4つ
ここでは、転職する際のポイントを4つ解説します。
転職理由や条件を事前に整理しておく
転職をする際には、転職理由や希望の条件を事前に整理しておきましょう。
まず、今の職場に対する給料や休日、仕事内容などについての悩みを書き出します。その後、転職で実現したい条件を考えるとよいでしょう。
キャリアアドバイザーに相談する
転職を検討している際には、キャリアアドバイザーへの相談がおすすめです。キャリアアドバイザーに相談をすれば、転職に関する悩みや疑問を解消できる可能性が高まります。
また、転職を有利に進める情報を提供してもらえる点も魅力です。
ライフプランを考慮する
今後のライフプランについて考えるのも、転職をする際には重要な取り組みです。
例えば、子育て中の人であれば、柔軟に働き方を変えられる職場や産休・育休を取得しやすい職場に転職するとよいでしょう。キャリアップを目指すのであれば、資格の取得や研修のサポートなどがある職場がおすすめです。
職場見学をする
転職前には、可能な限り職場見学をしましょう。実際に見学することで、職場の雰囲気や働きやすさが分かるためです。
自身で事前に収集した情報とかけ離れた点がないか、現在の職場と比較してどうかなどを、職員に質問したり観察したりして確認するとよいでしょう。
まとめ
看護師は、人の命を預かる大切な仕事です。スキルと気持ちの両面から、自分に向いているのかどうかを考えてみるのもよいかもしれません。場合によっては、転職を視野に入れるのも1つの方法です。
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