看護師のやりがい8選|充実感や満足感を得られないときの対処法や、転職のポイントも解説

患者さんの健康をサポートする看護師は、大きなやりがいを感じられる仕事です。その一方で、働いているうちに、やりがいを見失ってしまう人は少なくありません。

 

本記事では、看護師にとってのやりがいを8つ紹介します。やりがいを見失ってしまったときの対処法も解説するので、ぜひ参考にしてください。

 


目次

 

1. 看護師がやりがいを感じること8選

 

2. 【働き方別】看護師のやりがいまとめ

 

3. 看護師がやりがいを感じられなくなる主な理由

 

4. やりがいを感じられなくなったときの3つの対処法

 

5. 看護師が転職する際の注意点

 

6. まとめ

 

看護師がやりがいを感じること8選

看護師のやりがいは、主に以下の8つです。

 

1.患者さんや家族の心の支えになれる

看護師は医療的なサポートだけでなく、治療や臨む患者さんや、その家族の精神的なサポートも担います。自分の存在が誰かの精神的支えになれることは、大きなやりがいにつながるでしょう。

 

2.患者さんから「ありがとう」の言葉をもらえる

看護師は、患者さんから直接「ありがとう」と感謝を伝えられる機会が多い職業です。治療の終了や退院時はもちろん、日常のサポートやケアを行っているときなど、患者さんからお礼を言われたときにやりがいを感じる看護師も多いでしょう。

3.患者さんの回復を身近で感じられる

看護師は、患者さんにとって身近な存在です。

 

患者さんと直に触れ合う機会が多いため、患者さんの病気の症状が回復したり、リハビリによって動作能力が改善したりする様子をすぐ近くで見守ることができます。

 

4.患者さんの変化に気づける

看護師は患者さんと接する機会が多く、ちょっとした変化にもいち早く気づけるポジションです。自分の気づきによって大事に至らず、患者さんの健康を守れたときには大きなやりがいを感じられるでしょう。

 

5.チームで連携して患者さんを助けられる

患者さんの健康を守るためには、チームプレイが不可欠です。同僚の看護師や医師はもちろん、管理栄養士や薬剤師など、さまざまな専門家と連携しながら仕事を進めていきます。

 

プロフェッショナルチームの一員として、多くの人と協力し合いながら患者さんを救えることにやりがいを感じる人も多いでしょう。

 

6.がんばりが収入に反映されやすい

厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、看護師の平均年収は約508万円(賞与含む)です。

 

看護師として働く人のほとんどは女性です。女性全体の平均年収は約394万円であるため、比較すると看護師の年収は高い傾向があるといえます。収入面でも満足感を得やすいでしょう。

 

※参考:賃金構造基本統計調査|e-Stat 政府統計の総合窓口

 

7.自分の成長を実感できる

看護師としての経験を積み重ねていくと、医療に関する総合的な知識が身につきます。手に職をつけたい人にもぴったりです。

 

また、患者さんとの関わりを通して、人間として成長できる機会も多いでしょう。このように看護師は自分の成長を実感できる機会が多く、働くやりがいにもつながっていきます。

 

8.自分の働きが社会貢献につながる

看護師をはじめとする医療従事者は、社会貢献性が高い職業の1つです。

 

病院やクリニックだけでなく、介護施設や保育園、企業など、社会で活躍できるフィールドも数多くあります。自分の仕事が社会貢献になることも、働くやりがいにつながるでしょう。

 

【働き方別】看護師のやりがいまとめ

看護師にはさまざまな働き方があり、それぞれの仕事内容によってやりがいも異なります。ここからは、病棟看護師・外来看護師・手術室看護師など、働き方別のやりがいをまとめていきます。

 

病棟看護師の場合

病棟看護師とは、入院している患者さんをケアする看護師のことです。入院生活中のケアは多岐に渡り、外来と比べて患者さんと接する時間も長いでしょう。

 

患者さんとの距離感が近い分、患者さんが回復したときや、退院するときには大きな喜びを感じられます。

 

外来看護師の場合

外来看護師とは、外来を受診した患者さんを担当する看護師のことです。病棟看護師と比べて患者さんと接する時間は少ないものの、定期通院している患者さんとはコミュニケーションを深められます。

 

小規模なクリニックの場合はスタッフ数が限られるため、1人あたりの役割が大きく、責任感とやりがいを感じられるでしょう。夜勤がなく、ワークライフバランスを保ちやすいというメリットもあります。

 

手術室看護師の場合

手術室看護師の仕事は、主に手術中の外科医の補助や、術前術後の患者さんのケアです。手術中という緊張感のある現場で、患者さんを救うチームの一員として、大きな役割を与えられます。

 

自分自身のスキルアップにもつながるため、成長意欲が高い人はやりがいを感じやすいでしょう。

 

救急外来看護師の場合

救急外来看護師とは、救急外来や救急救命センターなどに勤務する看護師のことです。

 

患者さんの生死に関わる場面が多く、精神的なプレッシャーは大きいですが、その分患者さんを救えたときは大きなやりがいを感じられます。

 

透析看護師の場合

透析看護師とは、透析施設で働く看護師のことです。透析は定期的な通院が必要で、1回あたりの施術時間は数時間にも及びます。看護師が1対1で対応する機会も多く、患者さんとより深い信頼関係を築けるでしょう。

 

また、高い専門性が求められるので、自分自身のスキルアップにもつながります。

 

訪問看護師の場合

訪問看護師とは、患者さんの自宅を訪問し、医療的なケアを行う看護師のことです。

 

長い時間をかけて患者さんに寄り添ったケアを行うため、1人ひとりとじっくり向き合いたい人はやりがいを感じやすいでしょう。また、患者さんの家族とも深く関わることができます。

 

介護施設で働く看護師の場合

介護施設には医師が常駐しない場合が多く、医療提供が求められる際には看護師の判断に委ねられるケースも少なくありません。

 

看護師の裁量や責任が大きい分、仕事に対してもやりがいを感じられるでしょう。また、利用者と長く関わることができ、コミュニケーションを取る機会が多い点もメリットです。

 

看護師がやりがいを感じられなくなる主な理由

熱意や目標を持って看護師という職に就いたものの、働くうちにやりがいを見失ってしまうケースは決して少なくありません。

 

やりがいを感じられなくなってしまう原因としては、主に以下のような理由が考えられます。

 

仕事が忙しすぎてつらい

医療業界は慢性的な人手不足に陥っており、1人あたりの業務負担が多すぎる傾向があります。

 

業務量があまりに多すぎると、体力的につらいだけでなく、プライベートとの両立が難しくなってしまうでしょう。そうして健康状態やワークライフバランスが崩れてしまった結果、やりがいを見失ってしまう看護師は少なくありません。

 

待遇面に納得がいかない

看護師の収入は平均と比べると高めですが、「業務量や責任に給与が見合っていない」と感じる場合もあるでしょう。

 

がんばりが適正に評価されていないと感じると、働く意欲が損なわれやすいでしょう。

 

人間関係にストレスを感じている

看護師はチームプレイが多い分、職場の人間関係がうまくいかないと大きなストレスになってしまいます。

 

精神的な負担がかかり続けた結果、仕事自体は好きなのにやりがいを見失ってしまうケースもあるでしょう。

 

やりがいを感じられなくなったときの3つの対処法

看護師として働くうちにやりがいを見失ってしまった場合は、以下のような対処法を試すことをおすすめします。

 

看護師を目指したきっかけを思い出す

看護師としての仕事にやりがいを感じられなくなってきたら、過去を振り返り、自分を見つめ直す時間をつくってみましょう。看護師を目指した理由やきっかけを思い出すと、再びやりがいを見つけられる可能性があります。

 

看護師を目指して頑張っていた学生時代や、新人時代の気持ちを思い出し、自分が理想とする看護師像を整理しましょう。

 

やりがいを感じられなくても自分を責めない

「せっかく夢だった看護師になれたのに」と、やりがいを見失ってしまったことを自己嫌悪する人も多いでしょう。

 

しかし、何年も同じ仕事を続けていると、だんだんとやりがいを感じられなくなっても無理はありません。やりがいを見失ってしまったからといって自分自身を責めるようなことはせず、まずはリラックスできる時間をつくりましょう。

 

働く環境を変えることも検討する

「人間関係でストレスを感じている」「プライベートの時間を確保できていない」「自分のキャリアにつながらない」など、看護師という仕事そのものに対する不満以外で、やりがいを見失ってしまうケースもあります。

 

働く環境が原因でやりがいが損なわれている場合は、思い切って転職を視野に入れてもよいでしょう。

 

看護師が転職する際の注意点

看護師の転職活動では、以下の3点に注意しましょう。

 

自分の価値観を見つめ直す

自分が職場に求める条件を明確にしないと、転職しても同じことの繰り返しになってしまいます。

 

自分の価値観を見つめ直し、職場に求める条件を洗い出して優先度をつけることが大切です。

 

情報収集を欠かさない

気になる病院やクリニックを見つけたら、まずはその施設に関する情報を収集しましょう。職場の雰囲気や労働条件などを確認することで、入職後のギャップを防ぐことができます。

 

専門家のサポートを受ける

看護師の転職に精通したプロのアドバイスを受ければ、理想のキャリアを実現しやすくなるでしょう。求人情報の収集や条件交渉なども任せられるので、忙しい人も無理なく転職できます。

 

まとめ

看護師の仕事には、やりがいを感じられる瞬間が数多くあります。しかし、看護師として何年か働いているうちに、だんだんとやりがいを見失ってしまうこともあるでしょう。また、やりがいを感じるポイントは人それぞれ異なるため、自分の性格や「なりたい看護師像」に合わせて働き方や働く場所を選ぶことも大切です。

 

働き方や働く場所を変えるなら、看護師専門転職支援サイトの「ナースキャリアネクスト」までご相談ください。看護師通販業界シェアNo.1の「アンファミエ」「ナースリー」が運営するナースキャリアネクストには、約213万人もの看護師・病院施設会員数が登録しています。

 

医療業界や担当エリアごとの病院情報を知り尽くしたアドバイザーが、入職まで徹底サポートします。全国に約17万施設(※2023年時点)以上ある病院や医療機関の中から、あなたに合った入職先を提案可能です。まずはお気軽にご登録ください。

 

あなたの転職を親身になってサポートいたします。

まずはカンタン無料登録

おすすめコンテンツ

あわせて読みたいおすすめの記事

退職までの流れ

退職までの流れ

退職までの流れ