看護師の仕事に疲れたと感じる場面とは?対処法や注意点についても解説
看護師として働いているなかで、疲れを感じている人もいるでしょう。
この記事では、看護師として働くなかで疲れてしまった場合にどのように対処すべきか情報収集している人に向けて、疲れる場面や対処法、予防法について解説します。看護師が疲れを感じた際にやってはいけない行動についても紹介するため、ぜひ参考にしてください。
目次
1. 看護師が疲れたと感じる場面3選
2. 看護師が疲れを感じる理由は職場やキャリアによって異なる
3. 【職場別】看護師が疲れを感じる理由
4. 【キャリア別】看護師が疲れを感じる理由
5. 看護師が疲れを感じた際の対処法3選
6. 看護師疲れの予防法4選
7. どうしても看護師疲れが解消されないなら異動や転職を考える
8. 看護師が疲れを感じた際にやってはいけない行動3選
9. 看護師資格を活かせる病院以外の転職先3選
10. まとめ
看護師が疲れたと感じる場面3選
ここでは、看護師が疲れたと感じる場面を3つ紹介します。
業務量が増加したとき
看護師が疲れたと感じる場面は、業務量が増加したときです。
近年は少子高齢化が進んだ影響によって、医療サービスの需要が増加しています。また、離職率も高いため、人材不足が課題です。
そのため、業務量の増加によって疲弊してしまう看護師は多い傾向です。
勤務時間が変則的になったとき
勤務時間が変則的になったときも、看護師が疲れたと感じるシチュエーションの1つです。
看護師が働く職場は、2交代制や3交代制が多くみられます。
そのため、生活リズムを整えることが難しいのが実情で、働いているなかで睡眠リズムが崩れ、心身ともに疲弊しやすくなります。
職場での人間関係が悪化したとき
看護師が疲れたと感じる場面は、職場での人間関係が悪化したときです。
看護師は、医師や同僚とコミュニケーションを取りながら働く必要があります。職場のスタッフ同士で仕事のやり方や考え方が異なる場合は、人間関係が悪化するケースもあるでしょう。
人間関係の悪化によって職場の居心地が悪くなり、精神的に疲弊する場合があります。
看護師が疲れを感じる理由は職場やキャリアによって異なる
看護師が疲れを感じる理由は職場やキャリアによって異なります。職場別やキャリア別に、その理由を確認していきましょう。
【職場別】看護師が疲れを感じる理由
ここでは、職場別に看護師が疲れを感じる理由を解説します。
高度な医療を提供する大学病院
看護師が疲れを感じやすい職場は、高度な医療を提供する大学病院です。
大学病院は勤務時間内だけでなく、就業時間外にも勉強会や研修が実施される場合があります。また、患者の緊急入院や急変対応も多く、それぞれに対応しなければなりません。
大学病院は、業務が多忙で疲れてしまう場合が多い職場といえるでしょう。
人間関係が固定されやすい診療所やクリニック
診療所やクリニックは、人間関係が固定されやすいとの点から看護師が疲れを感じやすい職場です。
クリニックや診療所はスタッフ数が少なく、人材の入れ替わりが少ない傾向にあります。そのため、後の人間関係を考慮すると院長やその家族、ベテラン看護師に意見を言いづらい場合があるでしょう。
多忙で体力が必要な介護施設
介護施設での勤務は多忙で体力が必要であるため、看護師が疲れを感じやすい職場です。
施設によっては、看護師の人数が少ないケースがあります。その場合は、看護師1人で多くの入居者を担当しなければいけないため疲労がたまります。
加えて、残業やオンコール対応などもあるため、肉体的に疲労が蓄積しやすい環境です。
つねに緊張が続く急性期病棟
急性期病棟は、患者が搬送されてくる可能性や急変に備えて、24時間つねに緊張が続く職場です。即座の判断が必要な職場であるため、プレッシャーが強くかかり、疲労しやすい職場です。
患者とのコミュニケーションが重要な精神科病棟
精神科病棟は、患者とのコミュニケーションが特に重要な職場です。患者との意思疎通ができないと、不安や無力感を感じてしまうでしょう。
また、患者のネガティブな言動に影響されてしまい、気持ちが沈んだり疲労したりしてしまう場合もあります。
患者を看取る場合が多いターミナル・緩和ケア病棟
患者を看取る場合が多いターミナルや緩和ケア病棟も、看護師が疲れを感じやすい職場です。
ターミナルや緩和ケア病棟は患者を看取る場面が多いため、気持ちが沈んでしまう場合も多々あるでしょう。また、患者の家族から、厳しい言葉を投げかけられる場合もあり、精神的に疲労してしまいやすい環境です。
【キャリア別】看護師が疲れを感じる理由
ここでは、キャリア別に看護師が疲れを感じる理由を解説します。
新人看護師
新人看護師といえども、職場においては経験豊富なベテラン看護師と同じレベルの能力を期待されることが多いものです。
そのため、強いプレッシャーを感じることもあるでしょう。未熟ながらも緊急の医療状況に対応し、患者のケアを行う必要があります。
中堅看護師
中堅看護師は、責任者や管理職など責任のある仕事が増えるため、精神的に疲弊しやすいでしょう。また、担当する仕事の量は増えても、給料が上がらないこともあります。その場合は、さらにストレスを感じやすくなります。
ベテラン看護師
ベテラン看護師は、規範となる立場や頼られる側になるため、その結果高いプレッシャーを感じることがあります。また、通常の業務に加えて、教育や管理などの仕事が増えることもあるでしょう。加齢に伴い、夜勤などの体力を要する勤務がより難しくなることも、疲労の一因です。
看護師が疲れを感じた際の対処法3選
ここでは、看護師が疲れを感じた際の対処法を3つ解説します。
外出で気分転換を図る
疲れを感じた際には、外出で気分転換を図りましょう。
リフレッシュできる自宅以外の場所の具体例としては、リラクゼーション施設や温泉施設などが挙げられます。
有給休暇を取って休む
有給休暇を取って休むのも、疲れを感じた際の対処法です。一時的に仕事から離れ、心身の疲れを癒しましょう。
無理に仕事を続けると体調を崩してしまうため、思い切って休むことも大切です。
同僚や先輩などに相談する
疲れていることや仕事上の悩みを、同僚や先輩などに話してみることも疲れを感じた際の対処法です。
話を聞いてもらうことで、気持ちが楽になります。また、相談することで、自身で思いつかない解決法を見つけられたり、考えを整理できたりします。
看護師疲れの予防法4選
ここでは、疲れの予防法を4つ解説します。
ストレスを解消できる趣味を見付ける
疲れを予防する方法は、ストレスを解消できる趣味の時間を作ることです。趣味に没頭する時間を作れば、心身ともにリフレッシュできるでしょう。
映画鑑賞や料理、ヨガやスポーツ観戦など、気分転換につながる趣味に取り組む時間が大切です。
睡眠の取り方を工夫する
睡眠の取り方を工夫することも、疲れを予防する方法です。十分な睡眠時間と質を確保すれば、体をより回復させられるでしょう。
毎日決まった時間に起き、寝る前はブルーライトを避けたりカフェイン摂取を控えたりすることをおすすめします。
食事を見なおす
疲れを予防する方法は、食事を見直すことです。食生活の乱れは心身の疲れにつながるため、バランスの取れた食事を心がけましょう。
ビタミンB1やC、Eなど、疲労回復に効果がある食物を取ることをおすすめします。
適度に運動する
生活に適度な運動を取り入れると、疲れにくい体を作れるでしょう。軽く汗を流す程度の運動は、疲労回復に効果があります。
また、適度な運動は体から老廃物を排出する効果があります。精神的な疲労に効果があるセロトニンも分泌されるため、運動は積極的に行いましょう。
どうしても看護師疲れが解消されないなら異動や転職を考える
上記の看護師疲れに対する対処法や予防法を実践してみて、効果がない場合は、異動や転職も考慮にいれましょう。
看護師疲れの原因は職場によって異なるため、自身に適した職場に移ることで、現状を変えられる可能性があります。看護師資格を活かせる職場は、病院以外にも多くある点を押さえておきましょう。
看護師が疲れを感じた際にやってはいけない行動3選
ここでは、看護師が疲れを感じた際にやってはいけない行動を3つ解説します。
疲れを無視して仕事を続ける
疲れを感じた際にやってはいけないことは、疲れを無視して仕事を続けることです。
疲れを無視して仕事を無理に続けると、体調が悪化したり能率が下がったりします。疲れが悪化する前に休養を取るよう心がけましょう。
間違ったストレス解消法を行う
間違ったストレス解消法はかえって心身を疲弊させるため、疲れを感じた際にはやってはいけません。
たとえば、暴飲暴食や八つ当たりは、最終的に自身を傷つける可能性があります。十分に注意しましょう。
衝動的に辞職する
疲れを感じた際には、衝動的に辞職しないよう気をつけましょう。
無計画に退職してしまうと、失業による不安やストレスによって、精神的に疲弊してしまいます。退職する前に、今後の計画を綿密に立てておくことをおすすめします。
看護師資格を活かせる病院以外の転職先3選
ここでは、看護師資格を活かせる病院以外の転職先を3つ紹介します。
訪問介護
看護師資格を活かせる仕事は、訪問介護です。訪問介護の看護師は、患者の自宅に出向き医師の指示に従って看護したり、患者の家族をサポートしたりします。
プライベートに合わせて、柔軟に就業時間や日数を調整できる点が働くうえでのメリットです。
介護施設
介護施設で働くことも、看護師資格を持っている場合は選択肢の1つです。介護施設に勤める看護師は、施設利用者のバイタルチェックやケアが主な仕事です。病院での勤務に比べると、体力面の負担が比較的少ないでしょう。
治験支援機関
看護師資格を活かせる職場は、治験支援機関です。治験支援機関勤務の看護師は、被験のモニタリングとケアや準備が主な仕事です。
仕事内容は多岐にわたりますが、夜勤はない点がメリットとして挙げられます。
まとめ
看護師として働くなかで疲れてしまった場合は、無理をせず自分にあった対策を取りましょう。場合によっては、転職を検討するのも1つの方法です。
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